「脂肪酸」
油脂を鹸化(石鹸を作る工程、操作。)し、酸性にすると脂肪酸が得られる。
天然に存在する脂肪酸は、化学式で表すとほとんどが遇数個の炭素原子(C)を持っている。
脂肪酸は、二重結合の有る物と、無い物に分けられ、
無い物を「飽和脂肪酸」と言い、有る物を「不飽和脂肪酸」と呼ぶ。
−飽和脂肪酸(saturated fatty acid)−
飽和脂肪酸は化学式では、[CnH2nO2]の一般式で表され、
C2の「酢酸」からC30の「メリシン酸」まで存在する。
天然に存在する物の大部分はC12からC20の範囲にあり、
とくにC16のパルチミン酸、C18のステアリン酸は広く分布している。
Cが増すにつれて水に溶けにくくなり、融点も上昇する。
C10以下の脂肪酸を低級脂肪酸と言い、これらは、揮発性が高く、
特有の臭気がある。
−不飽和脂肪酸(unsaturated fatty acid)−
脂肪酸の中でも二重結合を持つ物で、二重結合(F)の数によって分類されている。
(F)の数が1個の物を「オレイン酸系」、2個の物を「リノール酸系」、
3個の物を「リノレン酸系」などと区別される。
さらに二重結合が4個以上の物を高度不飽和脂肪酸と呼び、
これらは魚油に多く含まれている。
不飽和脂肪酸は、一般に液状で、酸化され易い性質を持っている。
−食用油と脂肪酸−
油脂(植物性・動物性含めて)には、脂肪酸(飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸)が一応に含まれています。
飽和脂肪酸をより多く含む油脂は、不飽和脂肪酸を多く含む物と比べて消化吸収率が低く、
また、飽和脂肪酸は、「血清コレステロール」濃度を上昇させる作用があるので、
「高コレステロール症」などで食事に注意している人は、
それらの食用油の摂取には気を付けた方が良いと言えます。
これらの事から、脂肪酸と食用油の関係において、
結合数の多い不飽和脂肪酸を多く含む油脂ほど、優れた物だと言えるのではないでしょうか。
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分子式 |
分子量 |
融点(℃) |
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酪酸 (butyric acid) カプロン酸 (caproic acid) カプリル酸 (caprylic acid) カプリン酸 (capric acid) ラウリン酸 (lauric acid) ミリスチン酸 (myristic acid) パルミチン酸 (palmistic acid) ステアリン酸 (stearic acid) アラキジン酸 (arachidic acid) ベヘン酸 (behenic acid) リグノセリン酸 (lignoceric acid) |
C4H3O2 C6H12O2 C8H16O2 C10H20O2 C12H24O2 C14H28O2 C16H32O2 C18H36O2 C20H40O2 C22H44O2 C24H48O2 |
83 116 144 172 200 228 256 284 312 340 368 |
-8 -1.5 16 31 43 53 62 71 77 82 86 |
バター バター やし油 やし油 やし油 やし油 大豆油 大豆油 落花生油 落花生油 落花生油 |
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分子式 |
二重結合数 |
ヨウ素価 |
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デセン酸 (decenoic acid) オレイン酸 (oleic acid) エルシン酸 (erudic acid) リノール酸 (linleic acid) リノレン酸 (linolenic acid) アラキドン酸 (arachidonic acid) エイコサペンタエン酸 (eicosapentaenic acid) |
C10H18O2 C18H34O2 C22H42O2 C18H32O2 C18H30O2 C20H32O2 C20H30O2 |
1 1 2 3 4 5 |
149.1 89.9 81.8 181.1 273.5 333.5 335.7 |
バター 大豆油 菜種油 大豆油 あまに油 肝油 魚油 |